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5. 転句を作る

次に転句を作ります。七言絶句平起式の場合、転句の下三字は「○●●」ですから、このグループから三字の熟語をとります。 また、あるいは「●○●」も許されているので、「○○●」のグループから「●○●」となっている三字の熟語をとってもかまいません。 注意しなければならないのは、結句につながるように選ぶことです。 ここでは、結句が「読書尽日小楼中」であるとして考えてみましょう。 では、「○●●」のグループから「無客訪」をとります。その上は「○○」ですから、結句と同様にします。 「泥深」をとることにします。次に「●●」ですから、「連日」をとります。

  • ○○ ○●●
  • 泥深 無客訪
  • ●○ ● ●○◎
  • 読書 尽 小楼中

さて、一応転結ができあがりました。ここで、一度吟じて、意味を考えてみます。 「連日 泥深うして 客の訪う無し。読書 尽日 小楼の中」。 連日の雨で道の泥は深く、だれも尋ねてこない。本を読み一日中小楼にいる。なんとなく、意味は通じるように思えます。 しかし、ここで重大な過ちを犯しています。すなわち、

  • 同字重出を避ける

ということです。すなわち、同じ字を二度使ってはいけないのです。 ここでは、「」の字が二度出てくるのでいけません。 古人の作をみると、同字を使っているものが数多くみられますが、 これは大家といわれる人達が変化を求めてわざとしているのであり、初心者が安易に真似をするべきではありません。

では、このような場合、どのように直していくのかみてみましょう。 まず、どちらかの「日」の字を他の字にしなければなりません。 ここでは、本を読んでうさはらしをしているというように変えてみましょう。 そのためには、「尽日」を「遣悶」に変えてみることにします。 また、泥が深いのは道であるから、「連日」をやめて、「竹径」に変えてみることにします。

  • ○● ○○ ○●●
  • 竹径 泥深 無客訪
  • ●○ ●● ●○◎
  • 読書 遣悶 小楼中

このようにして、片方の字を直したり、また、両方の字を直すこともあります。 さあ、これで一応転結はできました。次は、起承を作ってみましょう。

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