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6. 起句、承句を作る

さて、転結が次のようにできたとします。

  • ○● ○○ ○●●
  • 竹径 泥深 無客訪
  • ●○ ●● ●○◎
  • 読書 遣悶 小楼中

次は起承を作るわけですが、起承句は転結へのうたい起こしになる部分です。 まずは、下三字から作っていきます。結句の韻字は、上平声一東の韻ですから、 平仄式に従って起句は、上平声一東の「●○○」のグループからとらなければなりません。 「雨濛濛」を拾うことにします。承句は、上平声一東の「●●○」のグループからとらなければなりません。 「散午風」を拾うことにしましょう。

  • −− −− ●○◎
  • −− −− 雨濛濛
  • −− −− ●●◎
  • −− −− 散午風
  • ○● ○○ ○●●
  • 竹径 泥深 無客訪
  • ●○ ●● ●○◎
  • 読書 遣悶 小楼中

こうして、起承転結の流れがうまくいくかどうか吟味します。次に起句の上に二字を置いていきます。 ここでは、「●●」あるいは「○●」のグループからとることになります。 「窓暗」をとり、その上には「○○」あるいは「●○」のグループからとることになります。「陰雲」をとることにします。

  • ○○ ○● ●○◎
  • 陰雲 窓暗 雨濛濛
  • −− −− ●●◎
  • −− −− 散午風
  • ○● ○○ ○●●
  • 竹径 泥深 無客訪
  • ●○ ●● ●○◎
  • 読書 遣悶 小楼中

最後に承句の上四文字を拾っていきます。「竹香」を拾ってみましょう。

  • ●●◎
  • 散午風

このとき、下三文字が「●●◎」ですから、四字目に孤平ができてしまいます。 これを避けるためには二字を「○○」のグループのみから拾うか、あるいは下三字を「○●◎」にしなければなりません。 ここでは、「竹香」のかわりに「紫陽」をとることにします。

  • ○○ ○● ●○◎
  • 陰雲 窓暗 雨濛濛
  • −− ○○ ●●◎
  • −− 紫陽 散午風
  • ○● ○○ ○●●
  • 竹径 泥深 無客訪
  • ●○ ●● ●○◎
  • 読書 遣悶 小楼中

最後に「●●」、「○●」のグループから、「小院」をとることにしましょう。

  • ○○ ○● ●○◎
  • 陰雲 窓暗 雨濛濛
  • ●● ○○ ●●◎
  • 小院 紫陽 散午風
  • ○● ○○ ○●●
  • 竹径 泥深 無客訪
  • ●○ ●● ●○◎
  • 読書 遣悶 小楼中

しかし、これでは「小」の字が同字重出となってしまいます。そこで、「小院」を「簾外」にかえてみることにします。

  • ○○ ○● ●○◎
  • 陰雲 窓暗 雨濛濛
  • ○● ○○ ●●◎
  • 簾外 紫陽 散午風
  • ○● ○○ ○●●
  • 竹径 泥深 無客訪
  • ●○ ●● ●○◎
  • 読書 遣悶 小楼中

これで何とか一首できたことになります。しかし、完成というわけではありません。この後、「吟味推敲」をしなければなりません。

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